日本釀造協會雜誌
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醸造用活性炭に関する研究 (第2報)
脱色試験法 (その2)
佐藤 信奥田 利光蓼沼 誠
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1967 年 62 巻 11 号 p. 1233-1234

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抄録

しょう油の着色物質のシリカゲルクロマトグラフィーによる分画を行ない, 活性炭処理前後の着色物質組成の比較を行なった。溶出パターンはしょう油の種類によってあまり差はなく, 清酒のF10区分 (40%クロロホルム溶出区分と水溶出区分) に相当する区分で大部分が溶出され, 濃口, 淡口およびアミノ酸しょう油とも全
溶出量の95%前後を占めていた。そのうち, しょう油の種類に関係なく, 40%クロロホルムで溶出されるものは水で溶出されるものより活性炭によりよく吸着された。また活性炭によるしょう油の脱色率は淡口し士う油>アミノ酸しょう油>濃口しょう油の順に高かった。

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