日本釀造協會雜誌
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火落ちに関する研究 (第5報)
メバロン酸要求性と火落菌の類別
百瀬 洋夫野白 喜久雄
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1971 年 66 巻 3 号 p. 271-274

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抄録

72株の火落菌につき, メバロン酸要求性を調べた。
ヘテロ発酵型火落菌は, メバロン酸を必須的に要求する菌群と全く要求しない菌群に明確に分けることができ, 両菌群の間では生育pH, 生育におよぼすアルコール類の効果, 糖類の資化性も全く異なる。ヘテロ発酵型火落菌は, 従来通リメバロン酸の要求性から真性火落菌と火落性乳酸菌に類別することができる。
ホモ発酵型火落菌のメバロン酸要求性は, 著しく厳しい菌から全く要求しない菌まで連続している。ホモ発酵型火落菌を, メバロン酸要求性から真性火落菌, 火落性乳酸菌および過渡菌に類別すると, 性質の著しく異なる三群の火落菌が火落性乳酸菌群に含まれることになる。
ホモ発酵型火落菌は, メバロン酸の要求性に関係なく, 生育pH, 生育におよぼすアルコール類の効果, 糖類の資化性から, 真性火落菌, 火落性乳酸菌および過渡菌に類別するのが適当と考えられる。

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