日本釀造協會雜誌
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清酒の多様化と増醸酒について
伊藤 恭五郎
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1972 年 67 巻 5 号 p. 388-392

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抄録

戦中, 戦後の原料米統制時代には, アル添や増醸法は清酒の供給不足を補うのに有力な増産方法であった。ところが戦後の経済復興が一段落して日本経済が本格的な成長過程に入るや, 清酒業界も売り手市場から買い手市場へ転換すると共に他の酒類との競争激化と相侯って清酒の伸びは鈍化し, これが対策としてその需要開発は喫緊事となっている。この視点から, あらためて清酒の品質多様化指向を中心に増醸法などの諸問題を技術, 経営の両面から総点検を行なって提案を導出している。

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