1975 年 70 巻 9 号 p. 616-622
味噌, しょう油製造の両業界が近促法の指定業種として構造改善事業に着手してから, 5か年が経過して最終年を迎えつつある筆者はその成果を高く評価すると共に推進母体である全味工連, 全醤工連の献身的努力を多とし, 183指定業種申の模範生であると激賞を惜しまない。
それにもかかわらず, 両業種にとっての経済環境の変化はきびしく, 近促法を一部改正する法律が6月25日の国会で成立した。このいわゆる新近促法は, 政令の改正や新たな運用方法の策定をまって, その実効が期待されるわけであるが, それに先立って筆者は, 新近促法の主旨を解説すると共にこれが成否は, 両業界が歩調を合せて未端に至るまで覚悟を新たにして積極的に立上ることに懸っていることを強調している。