72 巻 (1977) 7 号 p. 526-529
アルコール溶液中での酵母菌体内カルボキシペプチダーゼの活性化は酵母が死滅することにょり起るが, その活性化の条件はpH4.0, アルコール2O%, 温度15℃ が最適であることを認めた。またこの酵素は菌体内に保持されており, Cbz-L-Glu-L-Tyrを基質にした場合, 作用の至適pHは5, 至適温度は45~55℃ で, アルコールにより阻害される。ただ酵母菌体freeの精製酵素や麹由来の酵素よりも, 酵素が菌体内に保持されている場合はアルコールやpHの影響をうけることが少なかった。またアル添後の清酒もろみ中で, 死滅酵母菌体内カルボキシペプチダーゼ活性は麹由来のそれの約3倍の強さを示し, アル添後のformo1窒素の増加に重要な役割を果していることを知った。