日本釀造協會雜誌
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限外ろ過法による清酒の蛋白混濁物質の除去 (第2報)
平膜多段方式による限外ろ過テスト
大場 俊輝高橋 康次郎早川 俊介難波 康之祐佐藤 信
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73 巻 (1978) 12 号 p. 951-954

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抄録

平膜多段方式による限外ろ過装置を使用し, 清酒中の蛋白混濁物質の除去を行い次の結果を得た。
1) ポリスルホン系のGR6P (分画分子量22,000) の膜は, セルローズアセテート系の膜に比べ高いFlux (l/m2hr) が得られ, 生酒ならびに火入酒ともに白ボケ防止効果があった。しかし, GR5P膜 (分画分子量65,000) は生酒には効果がなかった。
2) 60℃ のろ過では, 清酒の着色度が増し, アルコールの欠減が大であった。
3) Fluxはろ過温度, ろ過圧力に正比例して増加した。
4) ろ過圧力8kg/cm2G, ろ過温度20℃ におけるGR6P膜のFluxは約85l/m2hrで, チューブラ-方式のろ過速度とほとんど同しであった。
5) 未処理酒とろ過酒の官能テストをpairtestで行った結果, 生酒では差はなかったが, 火入酒では未処理酒より酒質が良いと判定された。

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