1980 年 75 巻 12 号 p. 983-985
耐熱性α-amylaseを添加してとうもろこしのcookingを行い, その条件を変えて糖化に及ぼす影響を検討した。
1) cooking時にα-arnylaseを添加することにより糖化液量が増し, それに加えて糖化時glucarnylaseを麦芽と併用することにより糖化液中の全糖も増加した。
2) cooking時にthin stillageを添加する (sour mash) ことによりアミノ酸度が増加した。3) 糖化時麦芽とglucamylaseの併用により直接還元糖とアミノ酸度が増加した。
4) 120℃ cooking 2時間までは時間が長い程全糖, アミノ酸度が高い値となりpHは低下した。cooking時の仕込水歩合の増加につれて可溶性糖, 特に全糖生成量は急増し, 150ml/とうもろこし50g以上でほぼ一定となった。