日本釀造協會雜誌
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清酒の老香成分の検索
大場 俊輝佐藤 信
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1984 年 79 巻 4 号 p. 271-273

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抄録

古酒をジクロロメタンで抽出し, XAD-2ならびにシリカゲルクロマトグラフィーで分離精製後GC-MSにより老香成分を同定することを検討し次の結果を得た。
(1) 安息香酸フェニル酢酸p-オキシベンズアルデヒド, バニリン, バニリン酸エチル, ベンズアルデヒド, ジエチルコハク酸, β-フェネチルアルコール, 酢酸β-フェネチルを同定した。
(2) バニリン, バニリン酸エチル, ベンズアルデヒド, ジエチルコハク酸は新酒からは検出されなかった。
(3) フェユル酢酸, p-オキシベンズアルデヒドは新酒にもわずかに検出されたが, 古酒になると含量が増加した。

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