広範囲熱傷の治療経過中には, 表在性のみならず深在性真菌症を発症し, 診断や治療に難渋する症例が多い.従来, 補助診断として血清 (1,3) -β-D-glucan (以下BDG) 測定が用いられてきたが, 偽陽性や偽陰性が多く, その有用性は限定的であった.これらの欠点を補うべく, われわれは多白血球血漿 (Leukocyte-Rich Plasma, LRP) と多血小板血漿 (Platelet-Rich Plasma, PRP) のBDG値を比較する新規測定法 (BDG-ratio) を開発し報告してきた.今回, 深在性真菌症に対しBDG-ratioを連続的に測定し, 補助診断としてきわめて有用であった1症例を経験したため報告する.