脈管学
Online ISSN : 1880-8840
Print ISSN : 0387-1126
ISSN-L : 0387-1126
総説
重症下肢虚血のわが国の特徴とその潜在リスク
髙原 充佳
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2017 年 57 巻 10 号 p. 139-144

詳細
抄録

欧米諸国と比べると,わが国の重症下肢虚血(critical limb ischemia, CLI)患者は糖尿病・維持透析の頻度が高い。糖尿病・維持透析は血管病変の局在・石灰化と関連しており,血管内治療・バイパス術のいずれにおいても治療成績を押し下げるリスク要因となる。また糖尿病合併・維持透析患者では潜在的重症下肢虚血(subclinical CLI)からの移行症例が多い。わが国のCLIの管理戦略を論じる際はこうした特徴に留意する必要がある。

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
次の記事
feedback
Top