2009 年 10 巻 p. 104-117
合成反応設計システムSYNSUP [1]に、Key-bondの合成に注力した合成ルート提案する新規機能を開発した。Key-bondは不斉中心および官能基の空間的な位置関係から決められる。Key-bondが構築できる反応ルールがSYNSUPに登録されていない場合、逆合成的にKey-bondが切断できるように隣接部位の構造を変化させる。この探索方法を選択的ルート探索と呼ぶ。25種類の天然物の27種類の既知合成ルートを基に、その隣接結合の構造変化を調べた。選択的ルート探索は比較的複雑な分子のルート探索に有用であることを示した。