Journal of Computer Aided Chemistry
Online ISSN : 1345-8647
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改重回帰分析(DCR)によるガスクロマトグラムからの灯油と軽油の混合比の決定
三井 利幸奥山 修司
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2005 年 6 巻 p. 23-29

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抄録

改重回帰分析(Different calculation method of regression analysis, DCR)は,既知試料の測定値を説明変数,未知試料の測定値を目的変数として重回帰式を作成し,得られた重回帰式の係数から定量する著者が開発した新規な方法である。DCRは検量線を作成する必要が無く,2種類以上の化合物が混合し測定値が重複していても,非分離で個々の化合物を精度良く短時間で定量することが可能である。また,得られた重回帰式の重相関係数や重回帰係数から,定量目的以外の不純物の存在や試料が分析に使用可能か否かの判断ができる。今回は,DCRを分離不可能な灯油と軽油の混合物をGCで測定し,得られたピーク面積から個々の成分の混合比を定量することに応用した。

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© 2005 日本化学会
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