Journal of Computer Aided Chemistry
Online ISSN : 1345-8647
分子シミュレーションによる核内受容体PPARとプラスチック可塑剤の特異的相互作用の解析
岩淵 真悟中川 智彦中村 春彦山口 蓉子那須 民江栗田 典之
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2007 年 8 巻 p. 1-11

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抄録

ペルオキシゾーム増殖剤活性化受容体(Peroxisome proliferator-activated receptor : PPAR)は、リガンド依存的転写因子であり、最近の医学的研究により、多くの病気に関与することが明らかになっている。また、プラスチック類の可塑剤として使用されるフタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)などのフタル酸エステル類は、PPARを誘導し、様々な毒性を発揮することが生理医学的研究により分かっている。本研究では、PPARのサブタイプであるPPARαとプラスチック可塑剤の特異的相互作用機構を原子・電子レベルで解明することを目的とし、PPARαとフタル酸エステル類及びアジピン酸エステルとの複合体の安定構造を、古典分子力場AMBERを用いて求めた。また、安定構造に対し、半経験的分子軌道法MOPACを用いて電子状態を計算した。これらの結果を基に、PPARαとフタル酸エステル類及びアジピン酸エステルの結合特性を解析し、マウスを用いた実験結果と比較した。

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© 2007 日本化学会
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