日本補完代替医療学会誌
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総説
新世代のポリフェノール“Oligonol(オリゴノール)”の機能
三浦 健人北舘 健太郎
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2008 年 5 巻 3 号 p. 163-171

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抄録

ポリフェノールは植物界に広く分布する成分で,抗酸化活性などの機能を有し,食品工業においても幅広く利用されている素材である.プロアントシアニジンはカテキンの重合体で,天然に得られるものの多くは高分子量であるため,経口的に摂取された際に生体への吸収性が低いとされていた.我々は長崎大学薬学部との共同研究により,このプロアントシアニジンを食品産業上利用できる形で低分子化することに成功し,in vivo での抗酸化活性に優れた“Oligonol(オリゴノール)”を開発した.
Oligonol ではライチ果実由来のプロアントシアニジンを酸性条件化で断片化し,下端ユニットにカテキン類を配位させることで安定的に低分子のプロアントシアニジンを得ることに成功した.
Oligonol は,各種安全性試験により安全性が確認されているほか,ヒト第 1 相安全性試験も実施されており,米国食品医薬品局 (FDA) の NDI (New Dietary Ingredient) としても登録承認されている.また,経口摂取した際の生体への吸収に優れ,血流改善機能,抗疲労作用,内臓脂肪低減作用,美容作用などの機能面の研究が進んでいる.

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© 2008 日本補完代替医療学会
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