Journal of Computer Chemistry, Japan
Online ISSN : 1347-3824
Print ISSN : 1347-1767
ISSN-L : 1347-1767
研究論文
ルチジン誘導体生成の反応機構に関する理論的研究
石川 諒丸尾 容子小林 啓二寺前 裕之
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2015 年 14 巻 2 号 p. 30-35

詳細
抄録

ルチジン誘導体生成の反応機構を解明するために, B3LYP/6-31G**レベルおよび一部はMP2/6-31G**レベルで3, 5-diacetyl-1,4-dihydro-2,6-dimethylpyridine, 3,5-dibenzoyl-1,4-dihydro-2,6-dimethylpyridineおよび3,5-dibenzoyl-1,4-dihydro-2,6-diphenyl-pyridineの各ルチジン誘導体の対応するβ-ジケトンからの生成反応の反応機構をab initio分子軌道法を用いて試みた.全ての素反応について安定構造と遷移状態の構造を求めた.反応中間体であるFLUORAL-P生成の素反応について,水分子を1個加えることによりPCM MP2/6-31G**レベルでの活性化障壁が47.15 kcal/molから25.35 kcal/molへ減少することがわかった.

著者関連情報
© 2015 日本コンピュータ化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top