Journal of Computer Chemistry, Japan
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研究論文
金・銀・銅クラスターの安定構造,異性化反応経路,およびNO解離反応経路の探索とその電子物性
近藤 有輔高原 里奈毛利 広野高木 牧人前田 理岩佐 豪武次 徹也
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2019 年 18 巻 1 号 p. 64-69

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抄録

原子クラスターは自由度が高いために多くの構造異性体を持つ.通常の理論研究では,その最安定構造の探索と続く電子物性解析が主であったが,近年の理論化学的手法の発展により,安定構造間の異性化反応や,異性体を含めた触媒活性の研究が可能になってきた.本研究では,金,銀,銅のクラスターを対象として安定構造および異性化反応経路,およびNO解離の触媒反応経路の探索を行いその比較を行った.異性化反応の計算からは,金と銀に比べると銅は異性化反応の障壁が高く,これはバルクのモース硬度と同様の傾向を示していた.NO解離反応の触媒作用に関しては,金と銀は障壁が高い一方で,銅は障壁が低く,安価で豊富な元素による触媒の可能性があることが分かった.

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© 2019 日本コンピュータ化学会
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