Journal of Computer Chemistry, Japan
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研究論文
浮遊粒子状物質の可視化:RAWデータ処理方式
青山 智夫八木 徹神部 順子長嶋 雲兵中山 榮子
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2010 年 9 巻 5 号 p. 219-230

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抄録

デジタルカメラを用いる浮遊粒子状物質(Suspended Particulate Matter, SPM) 可視化技術により黄砂,ヘイズの分布構造が明らかになってきた.その限界を10倍以上に拡大させる新技術を開発した. Flexible Image Transport System (FITS) データ形式を経由して,カメラのRAWデータ情報をプログラムで直接読み,一画素の有効ビット数を24 × 3ビットとする.画像を32ビット浮動小数点形式の配列として表現する.本形式で画像処理する際,従来の8ビット符号なし整数データ形式の処理では顕在化しない光学系や太陽位置による画像全体の輝度の低周波成分を除去する必要がある.それを提示する. 32ビット浮動小数点画像のダイナミックレンジは8ビット画像の10倍以上である.不可視の大気中の希薄なSPM分布がカラーで画像化できる.さらにバンドパス・フィルタを併用すると,モノクローム画像になるがダイナミックレンジはさらに数倍拡大し,SPMと大気中のH2Oとの相互作用が可視化できる.これはSPMの可視化研究にブレークスルーを起こさせうる技術である.

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© 2010 日本コンピュータ化学会
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