抄録
モデル変圧器(油槽)内の油中において、超音波伝搬特性を検討する際、モデル変圧器の外壁に取り付けたAEセンサによって、超音波を検出しているが、その際、直接油中を伝搬してきた超音波に加え、モデル変圧器側面の鉄板を伝搬してきた超音波が一緒になって測定されていると考えられる。このことを確認するために本研究では、モデル変圧器側面を伝搬する超音波を遮断して、部分放電源により油中内における伝搬速度と減衰特性の検討を行った。パラメータとして、装置とセンサ間に試料(プレスボード、高密度プレスボード、積層木材)を、それぞれの厚さを変化させて配置した。