抄録
中心からMgB<sub>2</sub>,Nb,Cuの三層構造をもつMgB<sub>2</sub>線材に交流通電した場合の交流損失は,MgB<sub>2</sub>フィラメントの履歴損失とCuシース部の渦電流損失の和で与えられることをこれまでに明らかにした.Nb部の損失は他に比べ無視でき,Cu部の損失はMgB<sub>2</sub>部とほぼ同じオーダなので,この渦電流損を減らすことで全体の損失低減が期待される.そこで,今回は新構造のMgB<sub>2</sub>線材を提案し,差分法を用いた数値解析により,その損失低減効果を確認した.