主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 72
開催地: 九州工業大学
開催日: 2019/09/27 - 2019/09/28
22kV級の配電用ケーブルには架橋ポリエチレンを絶縁体に用いたCVケーブルが主に採用されている。1980年代以降3層同時押出し構造(以降, E-Eケーブルと記載)の採用, 乾式架橋等の水トリー対策によってケーブルの絶縁性能は大幅に向上している。しかし、近年, E-Eケーブルにおいても水トリーの発生が確認され始めた。著者らは配電線路の中で水トリー劣化したE-Eケーブルの劣化度と同ケーブルの位置あるいは区間特定することを目指している。 本報では, 劣化位置標定手法確立のための基礎研究として施設から28年が経過し水トリー劣化したE-Eケーブルに対して印加した交流電圧の印加時間を変化させて水トリーの残留電荷の挙動を確認した結果について述べる。