超小型衛星のための画像処理による姿勢制御システムの構築

抄録

現在、短期間での開発と低コストでの打ち上げが可能な超小型衛星が注目されている。ミッションの達成のためには姿勢制御が重要であるが、超小型衛星の場合、地上や他の衛星を介して操作を行うなど、受動的なものが少なくない。超小型衛星の効率的な運用のためには、自律的姿勢制御システムが必要不可欠である。一方、超小型衛星の特性上、搭載できる機器が限られ、最低限の機器で能動的な姿勢制御を行うことが求められる。本研究では、観測用のカメラをセンサとして利用し、画像処理による姿勢制御を行うことを目的としている。また、このシステムを搭載した実機による地上での試験を、特殊な設備によることなく卓上で行う手法を提案する。