窯業協會誌
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ボーンチャイナ素地の機械的及び熱的性質に対するアルミナ添加の影響
市古 忠利
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1979 年 87 巻 1004 号 p. 176-182

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抄録

ボーンチャイナ素地にアルミナを添加した場合の素地の焼成過程, 物性, 結晶相に対する添加の影響を考察した. 素地の焼成過程は微構造的に検討した. 更に焼成素地についてかさ比重, 弾性率, 抗折強度, 膨張係数, 熱伝導率, 電気的特性, 結晶相の関係を検討した.
アルミナを添加した場合, アルミナの一部は素地中のリン酸成分と反応してAlPO4を生成し, また一部は溶液相へ溶け, 更に一部はコランダムとして晶出した. AlPO4は固相反応と再結晶により生成した. 温度上昇に伴う液相の発達はアルミナ質素地の方が石英質素地より遅かった. 素地におけるアルミナの添加量の増加に伴い, 熱伝導率と抗折強度は増大し, 膨張係数は減小した. その結果, ボーンチャイナ素地において, 石英をアルミナで置換することにより熱衝撃抵抗性が増加することを認めた.

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© The Ceramic Society of Japan
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