酸化ビスマスの多形転移を示差熱分析及び比抵抗測定により調べた.
酸化ビスマスにSb2O3を1mol%添加することにより, 純粋な酸化ビスマスでは得ることのできない準安定相のγ相及びβ相が, それぞれ790℃からの徐冷及び急冷によって室温で得られた. 純粋及びSb2O3を添加した酸化ビスマス各相の焼結体の比抵抗を, 空気中にて200°-800℃の範囲で測定した結果, それぞれの多形転移に伴い比抵抗又は活性化エネルギーの変化が観察された. 各相の活性化エネルギーは, β相では約1.3eV, γ相では約0.9eV, 純粋なα相では330℃以下で約0.9eV, 350℃以上で約0.5eVであった.