窯業協會誌
Online ISSN : 1884-2127
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Na2O-Al2O3-B2O3, CaO-Al2O3-B2O3, Na2O-SiO2系ガラス中のNi2+イオンの
作花 済夫西雪 敏紀
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88 巻 (1980) 1015 号 p. 151-158

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抄録

10-70mol%のNa2Oを含むNa2O-Al2O3-B2O3系, 10-70mol%のCaOを含むCaO-Al2O3-B2O3系及び15-70mol%のNa2Oを含むNa2O-SiO2系ガラスについてNi2+イオンの光吸収スペクトルを測定した. ほとんどすべての組成において6配位のNi2+によるものと考えられる三つの独立した吸収ピーク, すなわちν1 (ピーク波数4700-8300cm-1),ν2 (9100-13300cm-1) 及びν3 (21300-24400cm-1) が認められた. ただし組成によっては, 4配位のNi2+の存在を示すν4 (16000cm-1付近) と6配位のNi2+による小さいν5 (18000cm-1付近) の吸収帯がν3のショルダーとして認められた. Na2O-Al2O3-B2O3系において, ν1, ν2及びν3 (以下ν1, ν2, ν3などはピーク波数をも表す) はNa2O含有量が増すにつれて減少し, 40-50mol%付近で極小に達し, その後Na2O含有量が増すにつれて再び増大した. CaO-Al2O3-B2O3系において, ν1, ν2, ν3はCaO含有量が増すにつれて減少したが, その変化はあまり大きくなかった. Na2O-SiO2系においては, Na2O含有量が増加しても, ν1, ν2, ν3の変化はわずかであった. 以上のガラス組成によるNi2+の吸収スペクトルの変化を比較検討し, Ni2+の配位数, 配位子酸素の電子状態, ガラス網目の連続性などに基づいて説明した.

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© The Ceramic Society of Japan
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