窯業協會誌
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火花放電法による活性スピネルの製造
渋谷 徹
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90 巻 (1982) 1046 号 p. 603-609

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抄録

Mg-Alの合金ペレットを使用して純水中で火花放電を行い, その水和化合物を合成した. 反応生成物は主として1-2μmの多角形板状粒子を含むものであったが, これら粒子は加熱処理によって徐々に崩壊し約1100℃でスピネル単一相の0.1-0.2μmの均一微小粒子を形成した.
粉末X線回折及び熱分析より求めた同粉末の挙動はMgとAlそれぞれの金属ペレットを用いて同法によって製造されるMg(OH)2とAl(OH)3のスピネル化学量論組成の混合物とは明らかな相違を示した.
化学分析では, 不純物量及びMgO:Al2O3の組成比率につき原料合金組成より算出される各値とほぼ一致した. 総不純物量は0.1wt%以下であった.
更に加熱処理粉末の焼結特性についても一部試験を行った. この焼結用試料として調製した1000℃及び1100℃熱処理粉末の1000kg/cm2加圧成形体は, 添加物を全く含まず, しかも1.60g/cm3以下の低い圧粉体密度であるにもかかわらず, 1500℃, 3時間保持の常圧酸化雰囲気条件下で3.5g/cm3の比較的高い焼結体密度値を示した.

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© The Ceramic Society of Japan
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