窯業協會誌
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セメントの凝結, 初期水和過程に及ぼすCaOの混合粉砕の効果
内川 浩宇智田 俊一郎小川 賢治岡村 隆吉
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93 巻 (1985) 1076 号 p. 201-208

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抄録

セメントへのCaOの添加, 混合粉砕がその初期水和, 凝結過程に及ぼす影響について検討した. 添加されたCaOは混練液相のCa(OH)2飽和比 (一定イオン強度下における測定Ca(OH)2濃度と飽和Ca(OH)2濃度の比) の上昇を速め, ピークに至るまでの時間を著しく短縮する. これに対応してセメントの水和発熱曲線における第2ピークの立ち上がり時期, すなわちエーライトの誘導期終了時期は短時間側にシフトし, エーライトの活発な水和が早く開始され, セメントの凝結時間短縮の原因となっていることが分った.
この効果は, CaOの単なる添加よりも混合粉砕を行った方が大きく, CaOの粒度及びセメントとの微視的均斉性が大きな要因になっているものと考えられる.
C3Sに対するCaOの添加効果は極めて複雑であり, 不純物の有無によって全く反対の効果が現れる. また不純物を含まないC3SにおいてもC3AやC4AFが共存する系ではCaO添加の効果が著しく異なることが分った.

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© The Ceramic Society of Japan
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