ジオシンセティックス論文集
Online ISSN : 1883-146X
Print ISSN : 1344-6193
ISSN-L : 1344-6193
論文
富士山落石災害における落石防護補強土擁壁の適用事例
吉田 眞輝岡野 肇馬 貴臣辻 慎一郎岸 大二郎
著者情報
キーワード: 落石, 補強土擁壁, 落石調査
ジャーナル フリー

2010 年 25 巻 p. 227-232

詳細
抄録
2009年7月に,富士山5合目で落石災害が発生した。この災害発生斜面は比較的緩勾配であるにもかかわらず,落石が被災個所まで到達し重大災害に発展している。災害発生後、現地調査をもとにした落石経路のシュミレーションを行い,今後想定される落石規模に対応できる対策工として,高エネルギー落石に対応でき景観にも配慮できる落石防護補強土擁壁工(ジオロックウォール工法)が施工された。本論文では実際施工された落石防護補強土擁壁工の事例を,災害発生メカニズムの調査から対策工選定までの設計手順を踏まえ報告する。
著者関連情報
© 2010 国際ジオシンセティックス学会 日本支部
前の記事 次の記事
feedback
Top