ジオシンセティックス論文集
Online ISSN : 1883-146X
Print ISSN : 1344-6193
論文
立体網状スパイラル構造の排水材を応用した耐凍上性を有する小段排水溝の開発
安達 隆征中村 大川口 貴之山下 聡川尻 峻三山梨 高裕佐藤 厚子
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2014 年 29 巻 p. 161-168

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抄録

寒冷地の切土のり面に設置された小段排水溝では,古くから凍上被害が報告されている.これまでの研究でも様々な対策が検討されてきたが,今後広く普及することが期待できる決定的な凍上対策工法は現時点では存在していない.そこで,本研究ではポリプロピレン製で高強度と柔軟性を併せ持つ立体網状スパイラル構造の排水材を用いて,小段排水溝を作製することを試みた.この段排水溝を実際に試験施工し,地中温度や排水溝の変位といった様々な項目の計測を2年間実施した.その結果,本研究で開発した小段排水溝は,地盤の凍上・融解沈下挙動に追従して変形することができ,凍上によって損傷しないことが確認された.また,簡易通水性能試験を実施し,2年経過後においても排水材が通水性能を保持していることを確認した.

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