ジオシンセティックス論文集
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論文
常願寺川における河岸防護工への袋型根固め工法用袋材の適用について
竹内 啓哉井坂 慎吾島田 美里
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2016 年 31 巻 p. 207-

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抄録

常願寺川では,コンクリート護岸前面の河床洗堀対策として,流路の制御機能および砂州の保全・回復機能をもった「巨石付き盛土砂州を用いた河岸防護工」が施され, その効果が確認されている.この工法は河岸沿いの砂州上流端の水衝部に河道で生産される巨石を配し一体化させるものであるが,近年では大型の石材が入手困難である.そこで,袋型根固め工法用袋材を用いて小中粒径の石材複数個を一体化することで大型石材の代替として適用が可能か現地暴露試験を行った.常願寺川は流木や転石が多く,袋材に対し外部からの衝撃が予想されるため,網地を太くした袋材を設置し試験を行った.その結果,袋材の耐久性と常願寺川における河岸防護工への適用が可能であることを確認した.

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