ジオシンセティックス論文集
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論文
熊本地震による補強土壁の被災調査結果
伊藤 修二辻 慎一朗久保 哲也廣田 慎司
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キーワード: 熊本地震, 調査, 補強土壁
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2016 年 31 巻 p. 227-

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抄録

2016年4月14日21時26分に熊本県熊本地方を震央とする,震源の深さ11km,マグニチュード6.5,地震(前震)が発生し,その28時間後の4月16日1時25分には,同じく熊本県熊本地方を震央とする,震源の深さ12km,マグニチュード7.3の地震(本震)が発生した(名称:熊本地震).この地震では,震度5強以上の地震が19回以上発生しており,ジオテキスタイル補強土壁も繰返し大きな地震動を受けた.本震発生後,著者らは,震度5程度以上の地震動を受けた271 箇所のジオテキスタイル補強土壁を対象に目視調査に基づく被災状況及び健全性の調査を行った.本論文では熊本地震によって繰返し地震動を受けた補強土壁の被災調査の結果と,太田らが提案した補強土カルテを用いた補強土壁の健全性の評価結果について報告する.

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