抄録
本研究では,遮水シートの温度分布推定ならびに漏水検知における光ファイバセンサの適用可能性を検討することを目的に,遮水シートが施された埋立地法面の模型に光ファイバを配線し,ブリルアン散乱光およびラマン散乱光を用いた光ファイバセンサによる温度計測を行なった.その結果,温度分布の再現精度については,前者の方が精度は高いものの,埋立地の規模と熱源の大きさを考慮すると,後者でも十分であると考えられた.また,法面における漏水検知については,漏水は法面の勾配方向に流下し,漏水の到達幅が狭いことを踏まえると,空間分解能が低いラマン散乱光では困難であり,空間分解能が高いブリルアン散乱光による計測が必要であること,さらに光ファイバの配線を法面の勾配方向に対して垂直にすることの有効性が示された.