1994 年 9 巻 p. 8-17
連続長繊維混入土は、その施工方法から変形強度特性に強い異方性を有することが知られている。そこで、本研究では繊維の打設角度を変化させ、単純せん断試験及び一面せん断試験を行い、異方性を調べた。また、強度及び耐侵食性の向上をねらいとして、少量のセメントを混入した連続長繊維混入土の一面せん断試験を行った。
その結果、繊維は最小主ひずみ方向に打設されたとき最も補強効果を発揮し、また、セメントを混入することにより強度は増加し、変形を抑えることができた。そして、耐侵食性も向上した。