ジオシンセティックスシンポジウム発表論文集
Online ISSN : 1884-3719
Print ISSN : 1344-3496
規則的湾曲性を考慮したプラスチック・ドレーン
渡 義治岸本 隆之平野 博史
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1995 年 10 巻 p. 142-148

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抄録

軟弱地盤の改良工事では、プラスチック・ドレーン材を用いて圧密排水距離を短くし、圧密時間の短縮を行って地盤強度を増進する工法がしばしば用いられる。
この材料自体には圧縮性が無いために、圧密沈下による地盤の変形ではドレーン材が湾曲変形して沈下に対応している。現在、一般的に用いられているドレーン材は、長さ方向に均質な曲げ剛性を持っているために、この様な湾曲がどの部分で生じるか全く不明である。時には局部的な大きな湾曲が生じて、設計で仮定した排水距離と大きく異なることが生じる可能性もある。このことが地盤改良効果にも影響を与えることが考えられるので、ドレーンの湾曲と地盤改良効果に注目して実験を行った。その結果を基にしてドレーン材に一定間隔で剛性の異なる部分を挿入し、規則的な湾曲を生じるようなドレーンを考えて効果を確かめたので、その結果について報告をする。

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© 国際ジオシンセティックス学会日本支部
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