ジオシンセティックスシンポジウム発表論文集
Online ISSN : 1884-3719
Print ISSN : 1344-3496
スリップモデルを導入した廃棄物処分場ライナーの有限要素解析
野本 哲也今泉 繁良横山 幸満
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 12 巻 p. 6-14

詳細
抄録

廃棄物処分場に遮水を目的として敷設されるジオメンブレンは、作業車両や廃棄物などの外力を受ける。このときジオメンブレン内に生じる応力を評価するためにはジオメンブレンが、土または不織布上に敷設されるため、層間摩擦を考慮する必要がある。摩擦抵抗力は、一面せん断試験の結果に見られるように、ピークせん断強度に達するまで相対変位に依存して増加する。本研究においては、境界面の特性が双曲線に近似しうると仮定し、相対変位に依存するせん断特性をもつスリップモデルを導入した2次元有限要素解析プログラムを作成し、勾配1:1.5の斜面上に敷設されたジオメンブレンの引き込み力を再現しうる遠心力模型実験の結果と比較した。

著者関連情報
© 国際ジオシンセティックス学会日本支部
前の記事 次の記事
feedback
Top