脳神経外科ジャーナル
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経皮的気管切開術の34例 : 内視鏡下施行例の経験
山田 実貴人久保田 芳則安藤 隆彦坂 高徹
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2001 年 10 巻 2 号 p. 110-115

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抄録
従来, 脳神経外科領域における意識障害, 呼吸不全等で長期呼吸管理を必要とする患者に対しては外科的気管切開術が行われてきた.今回われわれは15ヵ月間に脳血管傷害患者、心肺疾患などによる呼吸不全患者34例に対し経皮的気管切開術を行ってきた.ほとんどの症例で5分以内に施行可能で, 手術は簡単であり, 抵侵襲であった.合併症は軽度皮下気腫を1例認めたのみであった.また3例に対して気管支内視鏡を併用して気管内を観察しながら手技を施行し, 経皮的気管切開術の安全性を確認し得た.手技は簡単であるが、万が一のために外科的気管切開術も準備できる態勢で施行するのが望ましいと考える.
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© 2001 日本脳神経外科コングレス

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