脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
Print ISSN : 0917-950X
ISSN-L : 0917-950X
Persistent primitive hypoglossal arteryに合併した多発性脳動脈瘤の1症例
西村 英祥上村 喜彦
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 10 巻 7 号 p. 481-486

詳細
抄録

遺残舌下神経動脈(PPHA)は, これまでも報告されているように脳動脈瘤を高率に合併する.症例は59歳, 女性で, Hunt & Kosnik Grade IIのクモ膜下出血をきたし, 脳血管撮影で右PPHAを認め, さらに前交通動脈瘤, 脳底動脈先端部動脈瘤の2つの動脈瘤を合併していた.手術では右前頭側頭開頭に前床突起の削除を加え, pterional approachで2つの動脈瘤をclippingし得た.術後, 経過良好で独歩退院した.またPPHAの診断に3D-CTAが有用であった.PPHAに合併する脳動脈瘤の成因としてhemodynamic stressや高血圧症に加えて, 血管分岐部における血管壁の先天的な脆弱性がより強く反映されているものと示唆された.

著者関連情報
© 2001 日本脳神経外科コングレス
前の記事 次の記事
feedback
Top