脳神経外科ジャーナル
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高齢脳血管障害患者における経皮内視鏡的胃瘻造設術の有用性 : 長期栄養管理と機能予後に関する検討
原田 薫雄神原 淳神原 浩日野 浩司大本 健吉神原 武志
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2003 年 12 巻 11 号 p. 729-736

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抄録

高齢脳血管障害患者に対する長期栄養管理における経皮内視鏡的胃掻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy ; PEG)の有用性について,従来の中心静脈栄養法,経鼻的経管栄養法と比較検討した.対象は70歳以上の脳血管障害患者で,経口摂取による栄養摂取が不十分となった94例である.Push法によりPEGを作成し,3日目より経管栄養剤の投与を開始した.PEG作成に伴う死亡例はみられず,合併症として創部出血,チユーブの自己抜去,感染,誤嚥性肺炎がみられた.PEGからの経管栄養剤の投与により,血清アルブミン値の有意な改善を認め,嚥下機能改善,褥瘡予防,身の目り動作を中心としたADLの改善に有効であった.高齢脳血管障害患者における長期栄養管理および機能予後改善において,PEGは従来の中心静脈栄養法,経鼻的経管栄養法に比べ,有用な方法であると考えられた.

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© 2003 日本脳神経外科コングレス
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