脳神経外科ジャーナル
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前大脳動脈領域に脳梗塞をきたした片頭痛の1例
渡辺 美喜雄小笠原 邦昭菊地 康文小川 彰
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2003 年 12 巻 12 号 p. 807-811

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抄録

片頭痛は日常臨床でしばしば遭遇する疾患であり,稀に脳梗塞をきたすことが知られている.これまでの報告例では,梗塞発生部位は圧倒的に後大脳動脈または中大脳動脈領域に多く認められた.症例は30歳,女性で,入院4日後に一過性の左片麻庫をきたした.脳血管撮影では右前大脳動脈に狭窄を認めた.翌日,右下肢の単麻庫が出現し,MRIで両側前大脳動脈領域に脳梗塞巣を認めた.1ヵ月後,脳血管撮影を施行したところ,上記の前大脳動脈の狭窄は改善していた.われわれの渉猟した結果では,片頭痛発作後に両側前大脳動脈領域に脳梗塞をきたした例は1例のみであった.

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© 2003 日本脳神経外科コングレス
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