都城市郡医師会病院脳神経外科
宮崎医科大学脳神経外科
1993 年 2 巻 1 号 p. 35-38
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症例は62歳男性.一過性の左上下肢脱力と左手のしびれを主訴に入院した.CT scanで右内頸動脈領域の多発性脳梗塞を,脳血管撮影で右内頸動脈の解離性動脈瘤を認め,^<123>I-IMPによる脳血流検査では右内頸動脈領域の血流は著明に低下していた.保存的に治療したが1カ月後の脳血管撮影にて寛解を認めず,発症2カ日後に右STA-MCA吻合術を施行した.術後の脳血管撮影では吻合部は開存し,右内頸動脈領域の脳血流の改善がみられた.内頸動脈の特発性解離性動脈瘤の治療について文献的考察を加え報告する.
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