関西医科大学附属枚方病院脳神経外科
2011 年 20 巻 11 号 p. 782-789
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二分脊椎は神経形成過程での異常による疾患群と考えられている.今までの研究からは,神経管の閉鎖障害によるものであるのか,いったん閉鎖した神経管が再開放した結果であるのかは明らかではない.いずれの場合でも,これらの異常は胎生4週以前に生じるのではないかと考えられている.本稿では,最低限の神経発生の基礎と,現在までに考えられている二分脊椎の病因を,開放性と閉鎖性に分けて述べるとともに,葉酸と二分脊椎の関連について現時点での考え方を報告する.
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