名寄市立総合病院脳神経外科
2011 年 20 巻 9 号 p. 692-696
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症例は85歳男性.症候性左頚部内頚動脈狭窄に対し内頚動脈内膜剥離術(CEA)を行ったところ,術後に頚部皮下に液体貯留を認めた.貯留液は淡黄色透明で頚部の解剖学的構造からリンパ漏と診断し,手術にて治癒を得た.われわれが渉猟しえたかぎりではCEA後にリンパ漏を合併した症例の報告はなかった.解剖学的構造,治療法などについて文献的考察を加え報告する.
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