脳神経外科ジャーナル
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腰椎変性すべり症を伴う腰部脊柱管狭窄症に対する後方徐圧術治療成績(<特集>脊椎脊髄外科のトピックス)
菅原 淳井須 豊彦金 景成森本 大二郎磯部 正則松本 亮司小川 彰小笠原 邦昭
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2012 年 21 巻 2 号 p. 111-117

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抄録

腰椎変性すべり症を伴う腰部脊柱管狭窄症に対して,後方除圧術のみで初回手術を行うことを治療方針としてきた.今回,このような治療方針に基づいた後方除圧術単独の手術成績を報告する.術後3年以上の経過観察を行った腰椎変性すべり症を伴う腰部脊柱管狭窄症患者31例を対象とした,脊椎不安定性の有無にかかわらず,初回手術として椎間関節を可能なかぎり温存する後方除圧術にて良好な手術結果が得られた.再手術の原因はすべり椎体の頭側レベルが多かった.再手術を回避するためには,時にすべり椎体の1頭側も減圧範囲に含めることも考慮すべきと考えられた.術後または再手術後も症状が持続し,患者の満足度が低い場合には腰椎疾患以外の病変も考慮する必要がある.今後,後方除圧術後成績不良例や再手術例を検討することにより,腰椎変性すべり症に対して,固定術の併用が必要かどうかを検討していくことが重要と思われる.

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© 2012 日本脳神経外科コングレス
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