脳神経外科ジャーナル
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原著
単施設における急性硬膜下血腫手術症例88例の予後因子と周術期合併症の検討
舟越 勇介山田 哲久名取 良弘今本 尚之井上 大輔森 恩
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2016 年 26 巻 3 号 p. 208-214

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抄録

 当施設におけるacute subdural hematoma (ASDH) の手術症例から, 本地区におけるASDHの治療状況を検討した. 本地区におけるASDHの治療状況の特徴は, 高齢者が多く, 大部分の頭部外傷を当施設が受け入れていることである. 重症例や高齢者が多いため, 予後良好群は25.0%に留まり, 39.8%に周術期合併症を認めた. 本研究では意識レベルおよび瞳孔所見, 血腫の厚さ・midline shift・脳底部くも膜下腔の圧排・皮質の外傷性くも膜下出血といったCT所見が有意な予後因子であった. また, 周術期合併症は予後不良因子となる可能性が高く, 初期対応だけでなく術後管理も重要であることが示唆された.

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© 2016 日本脳神経外科コングレス
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