脳神経外科ジャーナル
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聴神経腫瘍に対するガンマナイフ手術の初期治療成績
田中 孝幸小林 達也木田 義久雄山 博文岩越 孝恭丹羽 政宏
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1994 年 3 巻 3 号 p. 196-200

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抄録

ガンマナイフ手術により治療された44例の聴神経腫瘍の3〜22カ月間(平均12ヵ月)の追跡調査について述べる.造影MRIの経時的変化として,治療3〜6ヵ月後より,造影T_1強調画像上,腫瘍内部がlow intensityとなり,その後9〜12ヵ月後に再び腫瘍はhigh intensityとなり,さらにその後11例において腫瘍の縮小を認めた.副作用として,治療6ヵ月後より,顔面神経麻痩7例(3例は改善しつつある) ,三叉神経麻痺3例,聴力低下11例を認めている.治療後2例において,症状が悪化し,腫瘍摘出術が施行され,その中の1例で病理学的検索がなされた.その結果,腫瘍の広範な壊死,血管の変性などの所見を得た.平均1年の追跡調査であるが,ガンマナイフ手術により,諸家の報告と一致する治療成績が得られた.

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© 1994 日本脳神経外科コングレス
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