脳神経外科ジャーナル
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傍脳梁膨大部脳動静脈奇形に対するposterior interhemispheric approachの経験 : Lateral-semiprone positionの有用性
永井 秀政丸山 信之森竹 浩三
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1994 年 3 巻 3 号 p. 241-246

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抄録

傍脳梁膨大部脳動静脈奇形の報告は比較的稀であるが,文献的に種々の名前で報告されている.今回われわれは傍脳梁膨大部脳動静脈奇形に対しposterior interhemispheric approachを行い,lateral-semiprone positionがきわめて有用であった症例を経験したので報告する.症例は23歳の男性で,脳室内出血で発症し,脳血管撮影で1.8×2.1×1.2cmのAVMのnidusを認めた.外側後脈絡動脈をfeederとして,ガレン大静脈へ流れ込んでいた.右後頭開頭で全摘出し,術中空気塞栓と術後一過性に大脳辺縁系の症状を認めたが,術前みられた視野障害は改善し,明らかな神経脱落症状を残さず独歩退院した.同体位の有用性と注意点を同時に示した症例と考えられた.

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© 1994 日本脳神経外科コングレス
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