脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
Print ISSN : 0917-950X
ISSN-L : 0917-950X
紡錘状巨大動脈瘤に成長し致死的破裂を生じたmegadolichobasilar anomalyの1例 : 経時的画像検査よりみた瘤拡大機序と治療法
本間 温長尾 省吾竹内 伸二
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 3 巻 3 号 p. 247-253

詳細
抄録

4年半の観察期間中にmegadolichobasilar anomalyの近位部が進行性に拡張し,紡錘状巨大動脈瘤を形成,致死的破裂を生じた60歳男性例を報告した.経時的画像検査により,megadolichobasilar anomalyを発生母地とした紡錘状動脈瘤の成長過程を捉えることができた.自験例における瘤の成長には,megadolichobasilar anomaly自体による壁の脆弱性に加え,MRI画像より瘤と周囲の脳槽との関係,親動脈よりのhemodynamic stress,瘤内の複雑な血流動態(乱流),瘤内血栓の欠如などが関与したと推定された.本例のようなmegadolichobasilar anomalyを基盤とする紡錘状脳底動脈瘤は,ある時点より急速に拡張し,破裂する危険性が示された.

著者関連情報
© 1994 日本脳神経外科コングレス
前の記事 次の記事
feedback
Top