大阪大学医学部脳神経外科
1997 年 6 巻 3 号 p. 163-168
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
機能性下垂体腺腫の外科的治療の目標としては,(1)過剰ホルモンの正常化,(2)腺腫によるmasseffectの除去,(3)正常下垂体機能の温存,の3つをあげることができる.この3つの目標を満たすための外私的手段としては,現在開頭術が選ばれることはほとんどなく,経蝶形骨洞手術がまず選択される.手術手技は,非機能性腺腫に対する方法と基本的には同一である.しかし術後MRIで形態学的に腺腫が残存するレベルの摘出では,過剰ホルモンの正常化は困難であり,寮生な範囲での全摘出が要求される.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら