脳神経外科ジャーナル
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一期的両側広範囲間接的血行再建術が奏効した小児もやもや病の1例
河野 兼久正田 大介古田 茂植田 敏浩渡邊 英昭大田 信介久門 良明榊 三郎
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1997 年 6 巻 5 号 p. 328-332

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抄録

約6年間の四肢の一過性脱力発作を主訴とし,脳血管写上で左右とも鈴木の分類で第3期にあたる所見を呈した8歳の小児もやもや病患者において,術前の脳血流検査で低灌流と血管反応性障害を示した両側大脳半球部位に対して,posterior border zoneから前大脳動脈領域に及ぶ一期的広範囲間接的血行再建術を行った.術後早期から虚血発作は消失し,術後3カ月目の検査で豊富な側副血行路の発達と脳血流の改善を認めた.

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© 1997 日本脳神経外科コングレス
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