脳神経外科ジャーナル
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多椎間胸椎椎間板障害の1例
山本 哲哉松村 明佐藤 弘茂野口 昭三能勢 忠男
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1998 年 7 巻 3 号 p. 182-186

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抄録

症例は26歳の男性で, 画像上Th9-10, Th10-11, Th11-12に椎間板ヘルニアと骨棘, および後縦靱帯・黄色靱帯骨化症を認めた.身体所見では, 胸椎の後靭, 軽度の短躯, 硬く厚い皮膚と筋肉質体型を呈していたが, 基礎疾患としての組織異常の確定には至らなかった.髄核摘出と骨棘の除去を行い, 術後経過は良好であった.文献上の報告例の検討では, 多椎間胸椎間板ヘルニアは, 単椎間のものと比較し, 若年で中部胸椎に多く発生するという特徴を有していた.

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© 1998 日本脳神経外科コングレス
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