内頸動脈硬膜輪近傍動脈瘤15例に対してGuglielmi detachable coilを用いた瘤内塞栓術を行った.患者は平均年齢57歳で, 14例が無症候性であった.13例ではneck部分でballonを一時的に拡張させて管腔を形成するremodelling techniqueを用いた.動脈瘤は10例で完全閉塞, 4例で95%以上の閉塞が得られた.これらの結果を踏まえ, 直達手術における本部位の特殊性を鑑みると, 血管内手術は選択肢として考慮すべき治療と思われた.またremodelling techniqueは親血管の管腔を維持し, かつ動脈瘤の十分な閉塞を得るうえで大変有用であると考えられた.しかし治療にあたっては, 本部位に特有の注意すべき点があり, これらを踏まえた慎重な手技が必要である.